企業の稼ぎ方から未来の社会を予測してみよう〜ビジネスモデルキャンバスで学ぶ社会の動き〜

情報社会学科では、様々なテーマを探究し、演習や調査を通して社会とのつながりを実感しながら、社会を見る目を養っていきます。

多くの学生が卒業後に民間企業に就職することから、企業のビジネスモデルから社会について考えるゼミもあります。ここで用いられるのが、「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」。提供価値、コスト、収益などビジネスに欠かせない9つの要素から企業のビジネスモデルを可視化するフレームワークです。

まず、3年次にはビジネスモデルキャンバスを作成します。9つの要素を洗い出し、それぞれの要素の関係性を考えながら、テンプレートにしたがってシートに記入していきます。一般的には、起業や新規事業を始める際に用いられることの多いBMCですが、ゼミ内ではすでに存在している企業が分析対象でも構いません。

単なる企業やビジネス分析にとどまらず、自分の物事の考え方、社会に対する見方がどのようなものなのかを整理していくことを目指して作業を行います。これを繰り返すことで、物事を生み出す様々な要素に気づき、カテゴライズする力が鍛えられるのです。

実在するボードゲーム制作会社を参考に作られたビジネスモデルキャンバス。就職活動の際の企業研究などにも、BMCを作るスキルは役に立つ。

ビジネスモデルキャンバスのおもしろいところは、一度作ったシートをもとに、その企業の次の段階や未来の姿を予想できること。逆に、「こんな企業を作りたい」という理想から逆算して、現時点でのビジネスモデルを作ることもできます。こうして、長期的な視点で物事をとらえ、現在の社会に求められているサービスや価値を理解する能力を身につけることができるのです。

つづいて4年次には、ビジネスモデルキャンバスを基にアンケート、インタビュー調査を行い、卒業論文を執筆します。実在する企業のビジネスモデルキャンバスを作成した場合は、その企業にインタビューして自身の分析が正しいものであるかを検証します。

また、起業などを志し、自身でビジネスモデルを作成した場合は、アンケート調査などをもとに、サービスの需要はあるのか、収益は成り立つのかといったことを考えていきます。

情報社会学科の学生たち。1年次からゼミに入り、社会調査法や思考法、課題解決力など社会に活かせる能力を培っていく

ゼミを担当している梶原先生は「社会は、様々な要素が融合してできあがっています。久留米大学の情報社会学科は、九州ではまだ少ない社会学を幅広く、実践的に学べる学科です。私のゼミは、経営から社会をとらえていますが、色々な切り口から社会のことを知って、これからの時代に求められているものはなんなのかを考えてほしい」と話してくれました。

梶原 晃

情報社会学科 教授

専門分野は経営学・会計学・経済学をベースとした医療経営・林業経営・学校経営・環境経営。さらに前職のグローバルアカウンティングファーム(KPMG)でのコンサルタントの経験を生かしたカーボンアカウンティングやサステナビリティマネジメント、SDGsやCSR経営など。担当科目は地域社会学・都市社会学・現代社会の探求(情報社会学科)や医療経済学・医療経営学(医学研究科)など。

現場で学ぶ心理学:心理インターンシップ 文系の柔軟なアイデアで患者サービスを提案〜文医融合の「ほとめきプロジェクト実習演習」について〜
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